コロナウイルスのパンデミックにより、世界経済は停滞してしまいました。日本も例外ではなく、今後不況がやってくるでしょう。
となると、民間企業はそのダメージを抑えるためにまず行うのが人件費の削減。そして一番簡単な人件費の削減方法は、新卒採用者数を減らすということ。
つまり、今後おそらく数年ぶりの就職氷河期がやってきます。
コチラの記事ではわたしの実体験を踏まえて
『これから就活をするあなたのために、前回の就職氷河期(リーマンショック後に発生)がどのような状態だったのか』
をお伝えします。就職氷河期がどんなものか理解でき、今から対策を練ることができるはず。備えあれば憂いなしです。あなたのこれからの就活に役立てるために、最後までお読みください。
目次
前回の就職氷河期が起こった原因
2009年から就職氷河期に突入した原因である『リーマンショック』を知っていますか?
リーマン・ショックは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的によぶ通称である。(Wikipediaより)
リーマンショックが発生したことで世界的な不況がやってきました。不況になると、企業がとる対応はこうです。
- 業績を維持するために無駄な支出削減
- 必要な支出も可能な限り削減
- 支出の大部分を占める人件費削減
- 人件費削減するために新卒採用数抑制
実際にリーマンショック後から、急激に各企業は新卒採用者数を減らし、就職氷河期へと突入しました。この流れは、現在のコロナウイルスパンデミック〜不況〜就職氷河期までの流れと全くと同じですね。
就職氷河期でわたしが陥った状況
運悪く就職氷河期の一年目で就活をする羽目になったわたしは、以下の流れを歩むこととなります。
- 急激な新卒採用者数減で絶望
- 書類選考で落とされまくり病む
- 面接で落とされまくり泣く
- 落とされすぎて心が折れる
- ブラック企業に無事内定
①急激な新卒採用者数減で絶望
リーマンショック後の就職氷河期はとても悲惨でした。
それまでは就活は売り手市場。1つ上の先輩方は内定を2〜3個もらっていて、どの会社に入るか悩んでました。そんな姿をみていたので、わたしも内定は簡単に取れるだろうと思っていました。
しかし、就職氷河期に入り、どの企業も新卒採用者数は前年の1/3以下です。
これは大企業の話で、地方企業だともっとひどいです。わたしが受けた地方銀行は、それまで50人前後の新卒採用をしていました。しかしその年の新卒採用者数は、たったの5人に激減!
こんなことが全国規模で起こっていたのです。就活なんて余裕だと甘くみていたわたしは、絶望しちゃいました。
②書類選考で落とされまくり病む
絶望したって就活はしなくちゃいけません。とにかくひたすらエントリーをしました。履歴書やエントリーフォームに自己PRを書きまくり、次から次へと採用試験に応募します。
するとなんということでしょう。
次から次へとお祈り(不採用通知)されます。
企業側としては面接に使う時間と人材すらもったいないので、まずはエントリー時点で足切りを徹底的に行うんですね。50社程度エントリーして、面接やグループディスカッションなどの1次試験にいけたのは15社程度でした。
この時点で、まだ面接も受けてないのに就活がものすごく嫌になり軽く病みました。
③面接で落とされまくり泣く
ようやくエントリーシートが通過して面接にたどり着いても、すんなりと内定はもらえません。面接官はその会社の社員です。不況下においては、新卒採用に失敗は許されません。上から相当な圧力がかけられており、面接の際には向こうも本気であなたを試しにかかってきます。
実際、わたしがされた質問の中でも、以下のような衝撃的な質問もありました。
- まだ内定を1社も貰えてないのはなぜだと思う?
- あなたはこの会社で毎月いくらの利益を出せるの?
- あなたのやる気を大声で表現してみて?
いわゆる圧迫面接が多いなぁという印象でした。
そして次から次へと落とされ、2次面接にやっとたどり着いたと思ったらそこでもまた落とされ…。
エントリーシートで落とされてもまだ耐えれますが、面接で落とされると結構精神的にきついです。面接官に自分を否定された気持ちになります。その結果、自宅でひっそりとと泣いてしまいました。
④落とされすぎて心が折れる
2次面接まで進むと、こちらとしてはもう受かった気になり、他の会社へのエントリーシートや1次面接における力の入れ様が緩くなります。
そんな状況で2次面接を落とされ、ポキッと心が折れてしまいました。
就職氷河期ということで、周りの友達もなかなか内定が貰えてないのが唯一の救い。それでもやる気は出ず、おバカな私は1ヶ月ほど就活を休憩したのでした。
お休み期間は大学4回生の夏、8〜9月まで。次から次へと採用試験が行われるこの時期に、1ヶ月の休憩はかなりの痛手です。最終的にこの行動のおかげで、私はブラック企業へと就職する羽目になるのでした。
⑤ブラック企業に無事内定
就活を再開したのは9月中頃です。もう優良企業の採用試験はとっくに終わっています。残っているのは、地元の冴えない中小企業ばかり。しかしわたしの親は、就職浪人は認めてくれなかったので(←当然)、地元企業の採用試験を受けることに。
それでも2〜3社落ちて、なんとか10月頃に内定を1つゲット。これがブラック企業だったのでした。
簡単にこのブラック企業の思い出を書き綴ると・・・
- 社員数10人ほど
- 社長ワンマン経営
- 残業代なし残業あり
- ボーナスは0.5ヵ月分
- 先輩帰るまで帰るなルール
- 社長に焼肉おごらされる
- 土曜日も出勤日にしようかなと社長に脅される
- 入社10ヶ月目に使用期間ということで解雇
えっ解雇!?
はい、そうです。散々苦しめられて最後には解雇されました。
(結果的にはその後、雇用主事情による解雇ということで、雇用保険が6ヵ月間貰えて、その資金を自己投資に回してスキルを身につけ、現在の安定した職に転職できたのでよかったのですが)
就職氷河期での就活を迎えるあなたに伝えたいこと
さて、ここまで読んでくださったあなたにわたしが伝えたいことは
就職氷河期の就活はめちゃくちゃしんどい!
だけど気を抜けばブラック企業就職→無職コースも十分にありえる!
だから本気で就活頑張るべき!
ということです。
周りの友達よりも1ヶ月でも2ヶ月でも、半年でも早く準備しましょう。楽しい大学生活のぬるま湯に使っていると、社会人になってから地獄が待ってます。何度も落とされてなんとか内定を獲得した会社がブラック企業で、途中で解雇され無職になることを想像してみてください。これ以上の地獄はありませんよね。
でも準備といっても、自己分析や企業研究くらいしかやることないでしょ?
と思ったあなたは大間違いです。
就職氷河期でも内定を勝ち取るためにすべきこと
はっきり言って、自己分析や企業研究なんてものは、直前にやれば十分です。自己分析は1度してしまえばその後の面接でどんどんブラッシュアップできますし、企業研究もホームページでささっとその企業について調べれば1日で終わっちゃいます。
では周りの友達よりも半年も早く、何をしたらいいのか?
それはあなた自信を磨くことです。
具体的にはビジネス本や自己啓発本を読みましょう。そして社会を知り、いろんな人の考え方を知り、あなたなりに社会で今起きていることを説明できるくらいのレベルに達することです。
しかし、学生は就活や勉強、友人との付き合いやアルバイトなどで忙しく、しっかりと本を読む習慣をなかなか付けられないという学生さんも多いと思います。
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まとめ
最後に、この記事の内容をまとめます。
<現状>
- コロナウイルスのパンデミックにより世界経済規模での不況へ突入
- 日本においても例外ではない
- 一番影響を受けるのはこれから就活をする学生たち
- 就職氷河期を乗り越える対策・準備をするべき
<就職氷河期の怖さ>
- 新卒採用は人件費抑制のために激減する
- 採用試験にエントリーしてもほとんど落とされる
- 落とされ続けることで病む
- なんとか採用されてもそこはブラック企業かも
<就職氷河期を乗り越えるために>
- 自分磨きを今からする
- 早すぎる、ということはない
- 自分磨きの一番の近道は本を読むこと
- 読む時間がなければAudibleを活用して本を聴こう
以上、『【就活生必見!!】就職氷河期に備えるために、リーマンショック直後のわたしの就活体験談をお伝えします。』でした。最後までお読みいただきありがとうございます。あなたの就職活動が成功することを願っています。