この記事では「ブラック企業時代に行かされた、ヤバイ研修で洗脳されかけた体験談」をお伝えします。
読んでもらえたら、自分の会社はまだマシだと思えるはずです。
これまでのお話はコチラをお読みください。
ブラック企業時代に行かされた、ヤバイ研修で洗脳されかけた話 ①
この記事は以下の方に読んでほしいと思って書きました。この記事を読めば、毎日の仕事に病んで悩んでいるあなたの気持ちを、ちょっとだけ楽にすることができるはずです。
- ブラック企業で毎日が辛くて仕方ない方
- 今すぐ会社をやめたい方
- 自分以上に辛い職場はないと思っている方
byかなてぃん(@kanatac23)
この記事では・・・
大学時代を遊びまくってブラック企業に就職という黒歴史を持つ私が
会社から行かされたやばーい研修の実際の体験談をお伝えします。
※こちらは第2話です!第1話はコチラ!
ブラック企業時代に行かされた、ヤバイ研修で洗脳されかけた話 ①
なぜわたしがブラック企業に就職する羽目になったのかは、こちらの記事で詳しく書いてますので、読んでみてください!
Previously 〜前回までのお話〜
ブラック企業に就職し、絶賛人生おワタ状態だったわたし。そんな中、2泊3日の社会人研修に行かされることに。「出勤しなくていいので羽を伸ばせる」なんて喜んでいたが、参加してみるとそれはとんでもない研修だった。
草刈正雄似の講師、通称マサオは、とんでもないスパルタ。研修開始早々に白衣を着せられ無限自己紹介地獄へと招待されたわたしとその他の参加者たちは、100%全力の大声自己紹介をなんとかこなし、第一の関門を突破したのであった・・・。
沈黙の昼食

無限自己紹介地獄が終わると、ちょうど正午でした。
それまで緊張の糸は張りつめていたし、全力での大声を出していたので、わたしはお腹がペコペコでした。
「それではこれから昼食です。」
そう言うとマサオは私たちを昼食会場へと案内してくれました。
昼食会場は、ちょっとだけ広い食堂のような場所。
おばちゃん達が厨房で昼食を作って、トレイに乗せてカウンターにずらりと並べてくれています。
各々がトレイごと昼食を手に取り、好きなテーブルへと座り出しました。
みんな初対面なので、少し距離を保ち、隣同士で座る人はいませんでした。
「なぜバラバラに座るんですか!?
1つのテーブルを囲んで食べるものでしょう!」
案の定、マサオは怒鳴りました。
マサオの怒鳴り声には、誰もが体をビクッと反応させます。そして大急ぎでマサオの座っているテーブルに参加者は集まります。
マサオがテーブルの真ん中に座り、彼を囲むように参加者が座ります。
みんなが席に着いたのを確認して、マサオは目をつぶります。
そして手を合わせ・・・
「いただきますっ!!」
とてつもなく大きな声での”全力いただきます”をしました。
それにつられ、わたしたちも大きな声で”いただきます”をします。
ここはマサオ、声が小さいなどとは言わず、スルーしてくれました。
そしてやっとのことで昼食です。
料理は可もなく不可もなく、といった感じの学食のような定食です。
食事が始まると案の定、一部の参加者は隣同士で会話をし出しました。
仕事は慣れましたか?
どんな仕事をしているの?
先輩はどう?上司は?
そんな世間話を周りが少しずつし始めました。
それに乗っかり、わたしも隣の女性に話しかけようとした時です。
「静かに食べなさいっ!!」
マサオはまたもやお怒りです。
どうやら食事中はペチャクチャと話をするなと、そう言うことのようです。
せっかく参加者のみんながコミュニケーションを取っていたのに。
一斉にその場はシーンとして、みんな黙々と食べ出しました。
全然美味しくない昼食・・・
社会人研修とは名ばかりのマサオが支配者に位置するただのヤバイ研修じゃないかと、わたしは改めて思いました。
昼休みはパイプ椅子の上にて

黙って食べると、昼食なんてあっという間に終わってしまいます。
みんなが食べ終わると、マサオは案の定の”全力ごちそうさま”。
そして、食器とトレイを返却する際には、食堂のおばちゃん達に向かって再度の”全力ごちそうさま”。
わたしたちもマサオの後に続き、”全力ごちそうさま”です。
やっと昼休みでリラックスできる、と思ったらマサオは言いました。
「昼休みは13時まで。ただし外出禁止。トイレ以外はこの部屋から出ないでください。」
?!?!?!??!?!?!?!
まさかの外出禁止令が出ました。この会議室内にいろと?
あなたがいるだけで重圧な空気になるこの会議室に留まれと?
とんでもない講師です。
パイプ椅子が並んでいるだけのこの会議室にとどまるとなると、誰もが自分の席に座る他に選択肢はありません。
昼休みさえもゆっくり休めない。
本当に精神的に追いやられてきます。
それでもみんな、文句も言わず着席します。
マサオも正面の椅子に着席し、眉毛をへの字にして目を閉じてます。
瞑想かな・・・?
誰もが口を開くこともなく、シーンとした気まずい空気の中で、昼休みの時間は淡々と過ぎていったのでした。
お辞儀の練習も、もちろん無限地獄

とても居心地の悪い空間での昼休みが終わりました。
もちろん心も体もリフレッシュなんてされませんが、ここから午後の講義のスタートです。
マサオはまたもやダンボールから何かを取り出しました。
小学校の先生が使っていたような大きな分度器です。
嫌な予感がします。
生贄の一人が前に呼ばれました。
「全力でお辞儀をしてみなさい。」
生贄くんは怯えながらも、みんなの前でハキハキと頭を下げます。
「ストップ!!」
マサオは生贄君が頭を下げ切ったところで、お辞儀の角度を測定します。
「65°だ。ダメダメ、45°が適切な角度です。次っ!!」
うん、わかります。これはあれですね。
無限お辞儀地獄の開幕ですね。
適切な角度の45°ぴったりにお辞儀ができるまで、合格は出ません。
全員が合格するまで、ただひたすらこのお辞儀の練習をするのです・・・。
マサオはかなりシビアです。40°でも50°でもだめ。45°じゃないと合格は出ません。
15人の参加者が一人一人前に出て、お辞儀をする。
そしてマサオが角度を測る。
この、わけのわからない作業が黙々とされたのでした。
全力敬語謙譲語発生練習
なんとかみんながお辞儀を成功させると、休む間も無く次のお題です。
ダンボール箱から何やら画用紙の束を取り出しました。
そこには
言います→おっしゃる→申し上げる
と書かれています。
なるほど、画用紙1毎1枚にこのように丁寧語、尊敬語、謙譲語が順に書かれているようです。
「言います、おっしゃる、申し上げる」
マサオは画用紙1枚目を掲げながら大声で叫びます。
みんなぽかーんとしています。
「言います、おっしゃる、申し上げる」
マサオはさらに大きな声を出しました。
これでみんなが察しました、続けて発声しろということです。
「言います、おっしゃる、申し上げる」
みんなが大きな声で続けて発生します。
「声が小さいっ!!」
マサオは怒鳴ります。
「言います、おっしゃる、申し上げる」
みんな頑張ります。
「もっとぉ!!」
こんな感じで、画用紙20枚くらいに書かれた丁寧語、尊敬語、謙譲語をひたすら叫ぶのでした。
もちろん、2週目、3週目とありますよ。
午前中にやられたノドは、この授業でさらにズタボロにされました。
さよなら、わたしの綺麗な声
私は、そっと心の中で、こう別れを告げたのでした・・・。
続きはコチラ→ブラック企業時代に行かされた、ヤバイ研修で洗脳されかけた話 ③

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