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睡眠と認知症の意外な関係!?良質で十分な睡眠は認知症予防につながる!

あなたが毎日行っている睡眠、そして社会問題にもなっている認知症。

実はこの2つは、とても深く関係しているのをご存知でしょうか?認知症の発症確率は、良質で十分は睡眠をとることで押さえることができるんです。

その理由は、睡眠中の脳内クリーニングにあります。

脳内クリーニング?!

聞きなれない言葉ですね。

睡眠中には脳の中はクリーニングされる

クリーニングされることによって脳内の老廃物が排出される

これが重要ポイントです。

では、これから順にご説明していきますね!

認知症発症者の現状データ

まずは日本にどれくらいの認知症発症者がいるかをみていきましょう。

内閣府の統計データによると、2012年の認知症患者数は462万人です。これは65歳以上の7人に1人の割合です。

そして2025年には認知症患者数は700万人に跳ね上がります。その間に高齢化の影響もあり65歳以上の人口が増えますが、それでも65歳以上の5人に1人は認知症患者ということになります。

また、日本経済新聞の記事によると、2016年度には1万5千人の認知症患者が行方不明になり警察に捜索依頼の届け出があったとのことです。

行方不明になった認知症患者のうち、男性は55.8%で女性より多いです。

大半の人は警察の捜索により見つかっていますが、中には見つからないままの方もいます。

そして、死亡して見つかった方も471人もいたそうです。

今後、認知症患者が増えていけば、行方不明になったり死亡して見つかる認知症患者もどんどん増えていきますね。

とんでもない未来を日本は待ち受けているんですね・・・。

 

認知症とは?

そもそも認知症とはなにが原因で、どんな症状がでるのでしょうか?

認知症は、脳細胞が死ぬか、働きが悪くなることが原因と考えられています。認知症には様々な種類がありますが、特に割合が多いのが以下の2つです。

アルツハイマー型認知症 アミロイドβタンパク質やタウタンパク質などの老廃物が脳から排出されずに蓄積し、脳が委縮することで発症するとされている
脳血管性認知症 脳卒中や脳梗塞など脳の血管の病気が原因とされている

 

症状は、中核症状、周辺症状、進行すると現れる症状の3つに分けられます。

中核症状

  • 食べたことを忘れる(記憶障害)
  • 今日が何日かわからない(見当識障害)
  • 物事をしっかり考えられない(判断力障害)
  • 言葉がうまくしゃべれない(言語障害)
  • 計算できない(計算力障害)
  • 段取りを立てて作業ができない(実行機能障害)

 

周辺症状

  • 徘徊
  • 暴力・暴言
  • 妄想
  • 幻覚
  • 抑うつ
  • 睡眠障害
  • 異食・過食

 

進行すると現れる症状

  • 歩行困難(発症10年ほどで)
  • 嚥下困難(飲み物・食べ物をうまく呑み込めなくなる)
  • 寝たきり

 

認知症はこれらの症状を伴って徐々に進行していき、発症から約15年で死に至ります。症状を見ただけでも、ものすごく大変な病気だということがわかりますね。

そして本人も大変ですが、周りの人にも多大な労力をかけてしまう病気なのです。なんとか予防策をしっかりとして避けたい病気ですね。

睡眠と認知症の関係

実は、認知症の予防策になりうるのが睡眠なのです。それを理解するために、睡眠と認知症の関係について説明しますね。

実は、脳は夜勤体制なのです。夜勤体制とはどういうことかというと、夜になり睡眠に入ると、脳内をクリーニングする作業が始まるのです。

睡眠中は、脳細胞は収縮します。すると脳内にある脳脊髄液が脳内を巡りやすくなります。

脳内を巡りやすくなった脳脊髄液は、脳内を張り巡っている血管を伝って脳全体を移動します。

そして移動する際には、脳の老廃物(アミロイドβ等)を一緒に流すのです。

この一連の流れで、脳の老廃物は排除されて、健全な脳が保たれるのです。

脳内クリーニングは、日中にも行われてはいるのですが、日中は脳細胞は収縮していません。そのため、脳脊髄液の流動性は下がり、脳内クリーニングの効率は睡眠時の5%ほどしかないのです。

アルツハイマー型認知症の原因は、脳の老廃物が蓄積されることが原因だとご説明しました。ということは、睡眠時の脳内クリーニングによる脳内老廃物の排除は、アルツハイマー型認知症の予防に効果があると考えられますね。

睡眠の質も大切

睡眠は認知症予防に効果が期待できるということがわかりました。

ここで注意です。睡眠の量も大切ですが、それ以上に質も大切です。

どれだけ睡眠をとっても、質の悪い睡眠は逆に健康に害をあたえることもあるのです。

質の悪い睡眠により計画や意思決定、間違い修正などの認知能力が低下するのです。

また、米ワシントン大学の研究グループによると、睡眠効率が悪い人は、よい人と比べてアルツハイマー型認知症に発症する可能性が5倍以上高いという研究結果も報告されています。

昼寝の効果

シエスタという言葉をご存知でしょうか?

スペイン発祥のこの言葉の意味は昼寝ということです。

日中のちょっとした睡眠は健康によいと考えられています。

眠気が取れますし、血圧が下がります。頭がすっきりすることでパフォーマンスが上がりますし、免疫機能も高まります。

そして、適度な昼寝は認知症の発症リスクを下げる効果も期待できるんです。これは、昼にも睡眠を取ることで脳内クリーニングをするというわけではありません。

昼寝の習慣がついている人は、不眠に悩むことが少ないのです。

つまり、昼寝をすれば夜もしっかりと睡眠がとれるのです。そして、その結果として脳内クリーニングの効率が上がり、認知症予防にもつながるのですね。

ただし、昼寝のし過ぎには注意が必要です。

昼寝をしすぎると、夜に眠れなくなります。1時間以上の昼寝は認知症リスクを2倍にするとも言われているのです。

まとめ

睡眠と認知症の深い関係についてご説明しました。以下、今回の記事内容のまとめです。

  1. 認知症患者は日々増加中
  2. 認知症の原因は脳内老廃物の蓄積
  3. 睡眠時には脳内はクリーニングされ老廃物は排除される
  4. 良質で十分な睡眠は認知症予防に効果が期待できる
  5. 適度な昼寝も認知症予防には有効

人生100年などというフレーズが謳われはじめてきました。

けれど、いくら長生きしても、それがベッドの上で寝たきりであったら全然幸せじゃないですよね。

健康で長生きするということがとても重要です。

認知症予防のための睡眠も、将来にわたって長年健康に過ごすための1つの手段です。

人生100年ではなくて健康な人生100年を目指して、しっかりと質の良い睡眠を取りましょう!!

 

<参考>
平成28年版高齢社会白書(概要版)内閣府
認知症で行方不明1万5000人 16年、4年連続最多 日本経済新聞
睡眠不足に注意! 脳の老廃物掃除は夜勤体制
睡眠不足でアルツハイマーに?生活のリズムと寝室の見直しを

 

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